
ゆっきー先生は比較的近い場所で3院経営されていますね。そのメリットは?

はい、多店舗展開のシナジー効果について解説しますね!
こんにちは。皮膚科クリニックを3院運営している玉城有紀です。
今回は、「あえて一駅圏内に集中出店するドミナント戦略」と、そこから生まれるシナジー効果について解説します。

なぜ「一駅圏内」に分院を作るのか?
多店舗展開と聞くと、東京と大阪のように離れたエリアを想像する方も多いかもしれません。しかし、私のクリニックは、溝の口・自由が丘・二子玉川といった「急行で一駅」という非常に近いエリアに絞られています。
美容系なら遠くからそのクリニックに患者さんがいらっしゃるので、近い地域に分院展開しない方がいいかもしれません。しかし、私のように一般皮膚科のような地域密着型の診療科であれば、患者層がバッティングすることはありません。


それ以上に、近距離に出店することで得られる「3つの大きなシナジー」が経営を強力にバックアップします。
シナジー1:人的リソースの柔軟な相互融通
クリニック経営の最大の悩みは「人手不足」です。ドミナント戦略の最大のメリットは、医師やスタッフが店舗間を自由に行き来できることにあります。
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医師のシフト調整: 「午前中は自由が丘店、午後は溝の口店」といった勤務が可能になり、急な欠員にも昼休みの移動だけで対応できます。
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スタッフの応援体制: 1店舗でスタッフが充足していても、別の店舗で不足が出ることはよくあります。一駅の距離であれば、負担感なく応援を依頼でき、オペレーションを維持できます。

シナジー2:Web・マーケティングのSEO効果
新しくクリニックを開設した際、ゼロから集客(集患)するのは容易ではありません。ここで活きてくるのが、既存院の「強いホームページ(HP)」です。

私の場合、10年以上の運用実績がある「溝の口駅前皮膚科」のHPから、新設した自由が丘店や二子玉川店へ相互リンクを貼ることで、新院のSEO評価(検索順位)を引き上げています。
また、「二子玉川店でしか行っていない自費診療」を溝の口店のHPに掲載し、リンクを飛ばすことで、既存の患者さんを自グループ内で循環させることも可能になります。

シナジー3:共同購入によるコストダウン
3つのクリニックを運営することで、医療機器や消耗品の仕入れ価格の交渉力(バイイングパワー)が高まります。
消耗品だけでなく、高額な医療機器の導入においても、グループ全体での導入を前提にコストを抑えることができます。
成功事例:地域を「面」で守るドミナント戦略
多くの成功している先生方がこの戦略をとっています。
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入谷栄一先生(いりたに内科クリニック): 杉並区の方南町周辺に、外来・訪問・耳鼻科など「歩いていける距離」で地域医療を網羅されています。
↓こちらの地図からも2つのクリニックの距離感がわかります。
町田なな子先生(町田クリニック): 南浦和駅の「東口」と「西口」の両サイドで展開し、駅利用者や地域住民を逃さない体制を築いています。

まとめ:わくわくする挑戦が、クリニックを強くする
多店舗展開がすべてではありません。1店舗を大きく育てる道もありますし、分院を増やせば心労も増えます。
しかし、「新しい景色を見てみたい」「もっと多くの患者さんを笑顔にしたい」というわくわく感を持っている先生にとって、一駅圏内への展開は、最強の経営戦略になり得るのです。
