【開業医の悩み】スタッフの「福利厚生」どうしてる?失敗から学んだスタッフとの距離感【クリニック経営】

クリニック経営

スタッフの「福利厚生」管理も経営者の大事な仕事ですね

はい、これについては本当に難しいなって感じています

こんにちは、皮膚科3院を経営しております玉城有紀です。

今日のテーマは、多くの院長先生が頭を悩ませる「スタッフの福利厚生」についてです。

福利厚生って、実はすごく難しいトピックだと思いませんか?

院長が「スタッフのために」と良かれと思って始めたことが、気づけば不満の種になり、自分に「仇」となって返ってくることもあるのです。

なぜ「与えること」が裏目に出るのか?(夫のプレゼントの法則)

私は、福利厚生を「夫婦のプレゼント」に例えて考えます。

例えば、旦那さんが奥さんに去年3万円のプレゼントをしたとします。ところが今年、2万円のものを贈ったらどうなるでしょうか。 「え、何これ……去年よりしょぼい」 となってしまいますよね。

これが福利厚生の怖さです。 「気持ち」で贈っているはずなのに、いつの間にか「去年より上乗せしないと喜んでもらえない」「もらえて当たり前」という心理が働いてしまうのです。

ちなみに私はこれが嫌なので、主人には「プレゼントはいらない」と伝えています

その代わり、毎年手紙とバラの花を1輪もらいます。それで十分幸せですし、ハードルが上がり続けることもありません。

実際にあった「福利厚生の失敗例」

私のクリニックや、周囲の先生方から聞いた「残念なエピソード」をいくつかご紹介します。

  1. お弁当のマンネリ化 勉強会の際、感謝の気持ちで高価なお弁当を用意していたクリニックがありました。最初は「自分では買わないから嬉しい!」と喜ばれていたのに、5回目くらいになるとスタッフから「またこの弁当ですか?」という声が……。院長としてはガッカリですよね。

  1. お菓子の「ありがたみ」消失 当院でも以前、福利厚生として自由にお菓子を買っていいことにしていた時期がありました。すると、すごい勢いで買われるだけでなく、挙句の果てには「まずいから捨てる」という事態に。他人のお金だと思うと、感謝よりも浪費が勝ってしまう。これが現実でした。

  1. 「ペットボトル」廃止で怒りの声 以前はスタッフにペットボトルの飲み物を提供していましたが、ある時やめようと決断しました。すると、スタッフから「診察中に脱水で倒れたらどうするんですか!」と猛烈に怒られたのです。「最初からなければ怒りも湧かなかったはずなのに」と、非常に複雑な気持ちになりました。

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「当たり前」を防ぐための私の解決策

こうした失敗を経て、現在は以下のようなルールで運用しています。

  • 予算を明確に絞る お菓子や飲み物(インスタントコーヒー等)の予算を「1ヶ月5,000円以内」とはっきり決めました。金額を区切ることで、スタッフも「こっちの方が安いからこれにしよう」と値段を意識して工夫してくれるようになりました。

  • 「いただきもの」はみんなでシェア お中元やお歳暮などは私個人へのプレゼントではなく、クリニック全員へのものと考えて、すべてスタッフに渡しています。

  • 自費診療のスタッフ特典 当院で行っている美容施術は、スタッフ価格で施術を受けられるようにしています。これは専門性を高めることにも繋がり、喜ばれています。

最後に:失敗もアイディアも「シェア」しましょう

福利厚生は、正解がないからこそ難しいものです。 「こうすればうまくいった」という成功談だけでなく、「これをやって大失敗した」という話の中にこそ、経営のヒントが隠されていると思います。

他の先生の中には、ふるさと納税で届いたお米をスタッフに配っているという方もいらっしゃいました。皆さん、それぞれの工夫をされています。

私の失敗例も、皆さまのクリニック経営の参考にしていただければ幸いです。また勉強会などで、皆さまのアイディアや失敗談もぜひお聞かせください!

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まとめ
●福利厚生は「エスカレート」する
●「あるのが当たり前」になると、なくなった時に不満に変わる
●予算を区切ってスタッフに任せるのが、お互いにとって楽なケースもある
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