
正社員とパートの割合は結構悩むのではないでしょうか?

実はすでに決まっていて、正社員は各クリニック◯人です!
こんにちは、皮膚科医の玉城有紀です。 私は現在、溝の口駅前皮膚科をはじめ計3つのクリニックを経営していますが、よく他の先生から驚かれることがあります。
それは、「1つのクリニックにつき、正社員はたった2人しかいない」ということです。

「経営を始めたら、まずは正社員をしっかり雇わなければいけない」 そう考えている先生も多いようです。
今回は、私がなぜ今の「正社員2人体制」に行き着いたのか、その経営ロジックとスタッフ配置の秘訣を、包み隠さずお話しします。

なぜ「正社員2人」なのか?——経営を圧迫しないためのリアルな選択
正直にお話しすると、私の根底には「経営者としてのコスト意識(ケチケチ精神とも言います笑)」があります。
正社員を雇用すると、以下のコストやリスクがどうしても大きくなります。
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固定費の増大: ボーナスの支払いや社会保険料の負担は、経営者にとって決して小さくありません。
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繁忙期・閑散期の調整がしにくい: 皮膚科は夏が繁忙期で冬は落ち着きます。患者数が少ない冬場でも、週5日フルで勤務する正社員が多いと、どうしても人件費の無駄が生じてしまいます。
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退職時の痛手が半端ない: 週4〜5日フルで回している正社員が一人欠けると、現場は大混乱に陥ります。

一方で、週2〜3日のパートさんを中心に組織を作っておけば、万が一欠員が出ても、他のパートさんにシフトを調整してもらうことで、数ヶ月間はクリニックを維持できる「しなやかさ」が生まれます。
少数精鋭!正社員2人の「最強の内訳」
では、その貴重な正社員2人をどこに配置しているのか。私の結論はこれです。
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受付事務:1名
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診察補助:1名
そこで、各部署に「責任者はこの人」という正社員を1名ずつ置き、それ以外のスタッフは全員パートさんというスタイルに落ち着きました。
医師の生産性を最大化する「診察補助」の存在
特に私が重要視しているのが、「診察補助」の正社員です。彼女がいないと、私のクリニックは成り立たないと言っても過言ではありません。

優秀な診察補助は、私の動きを先読みして動いてくれます。
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「水いぼですね」と言った瞬間に、机にパンフレットが置かれている。
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「面皰(ニキビ)圧出をしましょう」と横を向いた瞬間には、既に処置セットが用意されている。
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患者さんの出血があればすぐに軟膏が出て、背中が痒いと言われればサッと服を上げてくれる。

スタッフとの距離感——LINEとChatworkの使い分け
スタッフ管理において、私が大切にしているのは「適切な距離感(線引き)」です。
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正社員: 密な連携が必要なため、LINEでやり取り。
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パートさん: 基本的に私と直接やり取りすることはなく、Chatwork(チャットワーク)を使用。
経営者の「深夜の思いつき」を防ぐ予約投稿
経営者脳は24時間フル回転ですから、深夜1時に「あれを伝えなきゃ!」と思いつくこともありますよね。でも、スタッフにはプライベートの時間があります。
私はChatworkの予約投稿機能を使い、深夜の思いつきを朝の業務開始時間に届くよう設定しています。これでスタッフの負担を減らしつつ、自分の物忘れも防いでいます。

最後に:スタッフが暇なのは、経営者の責任
「スタッフが暇そうにお喋りしている……」とイライラしてしまう先生もいるかもしれません。でも、私はこう考えています。

スタッフと経営者は、どうしても同じ目線には立てません。人件費を固定費(投資)として捉え、いかに彼らが働きやすい環境(予約投稿や診察補助の配置など)を整えるかが院長の仕事です。
正社員とパートのバランスを見直すだけで、クリニックの経営は驚くほど軽やかになります。もし、採用や配置で悩んでいる先生がいれば、ぜひ一度「少数精鋭の正社員+柔軟なパート」という布陣を検討してみてください。

